■マンダレー-バガン -030927-

4時半に無事起床
ここがまず筆者の鬼門であったが
昨日お坊さんと語り合い 聖人の域に近づいた筆者には
もはや何の恐れることもない

オンボロのブルータクシー(小さい軽トラの荷台に幌がかかっている)で船付場へ
さすがにここへくると 暗闇の中 地元民であふれている
旅行者も 筆者のほかに西洋人が7〜8組乗船している
船は意外と大きなフェリーで 3フロアほどに分かれていて
2/3階のデッキには 外国人専用となっている

ショボい汽笛と共に船が岸を離れる
出航してしばらくすると 太陽が登ってくる
岸辺のシルエットが美しい
その後 デッキにあったリクライニングチェアーにどっかと腰をおろして身体を焼く

デッキで 一人の米国人と懇ろになった
彼の名は デンバー 31歳
今はホノルルでバーを開いている

彼は缶コーラにジム・ビーム(バーボン)を混ぜたものを
筆者に手渡してくれ 共に飲みながら適当なことを語り合った
ちなみに ジンをコーラで割ったものは「アメリカジン」と呼ばれる という噂を
かつて耳にしたことがあるが 真偽のほどは定かではない

やがて 彼の弟で ミシガン大学を卒業したばかりの
無職のジョージや 彼らのガイドのミャンマー人のおねいさんも加わり4人でランチをとる
ジョージは大学で映画について学んでおり
今後もその道で食っていこうと目論んでいるらしい

その後 米国式の大富豪(大貧民)のようなトランプゲームをたしなんでいるうちに
予定より2時間ほど早く バガンに到着 彼らと別れる
そして その頃筆者の身体は 必要以上に焼け焦げていたのであった
これは後々 あまりにも手痛い失敗であったと悟るのである


初めての馬車(つかまっていないと転落する乗り物)に乗り ヤン・キン・ター・ホテルへ
フロントのおねいさんが 非常に気立てが良く また非常にかわいい
ミャンマーやラオスなどで しばしば美しい女子に出会うが
そういう方々に限って なぜか年齢不詳なのである
このおねいさんも例外ではなく 年上にも見えるし 非常に若くも見える
ただ この落ち着いた物腰は おそらく年上なのでろう

バガンの第一印象を述べなければならないところを
美しいおねいさんについての話題で無駄に5行も費やしてしまったが
何といってもやはり バガンの第一印象はこの一言に尽きる

「異常に 暑い」

失礼 間違えた 正しくは

「異常に 熱い」

暑いというよりは 熱いといった方がピンとくる気候なのである

これまで様々なアジアの国々を訪れたが
少しでも良いからできるだけ日陰を歩こうという 生き残るための本能が
これほど顕著に現れたのは 生まれてこの方初めてである

本当はそのままホテルで晩飯までくたばってしまいたかったが
明日以降の負担を少しでも減らすため とりあえず宿から近いニァゥンウー地域にある
シュェズィーゴォンパゴダとサパダパゴダだけは回っておくことに
道すがら 「暑い」と何度つぶやいたことか
それでも 道端にかわいい子供がいたり ブタが平然と歩いていたりすると
カメラを向けることだけは忘れなかったのであるが

帰ってくると あらかじめおねいさんにお願いしてあった
ヤンゴン行きの航空券が届いていた
やはり美しく優しいおねいさんというのは いつでもどこでも素晴らしい

宿の近くのオープンエア系のレストランでエビ入り茹で麺?を食す
まあアジアの庶民的なレストランのほとんどがオープンエアというか
半・野外なのであるが

そのレストランでは 操り人形ショーが繰り広げられていたが
あまりに低品質すぎて 逆に笑いをこらえるのに一苦労であった

帰り道 星がたくさん見えすぎて 最初 星だと気づかなかった


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タバコのCMにでも出てきそうなオッサン  朝靄の中出港を待つ船たち

日の出と共に大小の船が往来し始める  ワンショットの中に異常な数のパゴダが・・・

南国の木が整然と並ぶ            この辺りではベンガル風の風物も見られる

船内で知り合ったデンバーとジョージ

初めての馬車 オッサンバックミラー手持ちですが・・・?          灼熱の中元気に咲く花もある

社名もすごいですが、門柱のダルマは何?  野良ブタという概念を知った瞬間  お母さんは?

                          カッコよいヤマハです      水がめの生産現場

水がめはこのように使われます 木陰は比較的涼しいです         照れ屋さん

シュエズィーゴォンパゴダの参道

晩飯の食堂にいたヤモリ氏         笑えるほど低品質なパペットショー どことなく日本ぽい風景