■ヤンゴン-マンダレー -030925-

朝 マンダレー行きの夜行列車の切符を購入するべくヤンゴン駅に赴く

ところが 駅員と筆者の間では以下のような驚くべき対話がなされたのであった

筆者:「マンダレーまでの二等の切符をくれ」
駅員:「なんだい?マンダレーまで行くのかい?」
筆者:「そうだ」
駅員:「それならバスで行くといい 切符売り場はあっちだ」

筆者は 駅員が何かの勘違いをしているのかと思った
しかしこれは 「うまい棒」と「うまか棒」を勘違いするのとは
だいぶわけが違う
彼は本気でバスを薦めているようなのである
「地球の歩き方」でもバスを薦めていたが 実際列車は相当イケていないらしい
確かに 3,4千チャット(3,4ドル)のバスに対して
45ドルの列車にどれだけの魅力を見出せるのかは甚だ不透明である
列車好きの筆者としては切ない限りだが
バスの切符を購入することにしたのである

旅も恋も 時につらい選択をせざるを得ないという意味では
同じものなのであると 改めて気付かされる一件であった


こうしてバスの切符を購入した後 ダイエット系ウォーカーの筆者は
ホテルへ戻る前に 中心部にあるスーレーパゴダを見て
エーヤワディ河のほとりまで歩くことに

その途中で 日本語ペラペラの少年に話し掛けられる
怪しい輩だと思って適当にあしらっていたが
まあ要所要所気を付ければ大丈夫なものなので
あえて追い払うことはせずしばらく一緒に歩いてみた

果たして この少年は実にいいやつであった

週2回プライベートスクールで日本語を学んでいるんだ と熱く語る彼に
河岸で日本語を教えてあげた
筆者 などと物書きのように称しているくらいであるから
日本語の腕には多少覚えがある
たとえば カタカナの「ン」と「ソ」の違いなど
日本人にとってもかなりハイソかつセレブな諸問題について
余すところなく少年に伝授した

彼と別れたあと ホテルで荷造りとチェックアウトを済ませて
郵便局へ絵葉書を出しに行った
絵葉書なぞを書く辺りに
梅ヶ丘屈指のイケメントラベラーである筆者のマメさが顕著に顕れている

そして昼飯を求めて街中を巡回したのだが
悲しいことに ほとんどの屋台・食堂が 米系なのである
激しく麺派を自称する筆者としては 簡単には米系で妥協できない
しかし本当にないのである
この国の基本はやはりカリー・ライスなのである

そうこうしてあきらめてホテルに戻ろうとしていたころ
とあるイケている食堂の中で
うまそうにモヒンガー(麺系)をすすっているファンタジスタをようやく発見
そのカリスマ食堂へ猪突猛進の体で飛び込み めでたくモヒンガーを頂戴した

その後 バスターミナルへ向かう途中で
ミャンマー最大のパゴダ シュエダゴォン・パゴダを拝見
感想としては 「デカい」と そう思いました

などとそっけない感想を述べつつも たくさんの写真をとりまくり
気づいたらぎりぎりの時間になっているではないか
そんな時に限って エンジンむき出しの超ボロボロタクシーに遭遇してしまうのであったが
あまり頻繁にタクシーに遭遇できる感じではなかったので 贅沢は言えない
なんでもいいから間に合えと注文し 激走してもらった
普通のアスファルトなのに飛んだり跳ねたりと まさに激走という言葉がぴったりの走りであった
エンジンが火を噴かなかっただけ幸運である


マンダレー行きの長距離バスは最悪であった
まず エアコンバスのはずなのに 乗客がみんな窓を全開にしているのである
筆者はこの光景を見たときほど ミャンマー人を憎んだことはなかった

さらに 筆者の隣はたまたま空席であったため
ラッキィ池田♪ などと内心ほくそえんでいると
突然ハリケーンのごとく
どこぞの子連れのオバサンがそこへ侵入してきたのである
しかも 尋常のオバサンではない
超ド級デブのオバサンなのである
子供をそこに座らせるのならともかく
自分までそこに座るというのが納得がいかない
こんな人が 他人に訪れたせっかくの幸運を
ブルドーザーの如くドスドス潰してしまっては絶対にいけない ありえない

まあこれがアジアさ と自分に言い聞かせた上で
やはり高くても列車に限る と思ったのであった

バスの中でいくつかの映画が上映されていたが
その中で ケイン・コスギ主演の 「MUSCLE HEAT」という映画の吹き替え版を見た
そこでのケインが非常に格好よく見え こやつも隅におけないな と
無駄なライバル意識を感じたバスの一夜であった


---写真クリツク→拡大---

  
代表的料理「モヒンガー」。超うまい。   ホテルの窓から          よく通る声で歌いながら歩く野菜売りの少女
  
ヤンゴン市街の目印となる高層ビル    路上にはカフェなどが出る     街の中心部にもパゴダ(仏塔)が
  
ランドクルーザーを頻繁に見掛けた。貧富の差。  日本語の達者な青年
 
映画館                       ヤンゴン最大の「シュエダゴォンパゴダ」
  
仏像に水をかける子供たち         こんな妙な動物がたくさんいる  こんな大きいのもいる
  
竜を噛んでいるのもいる     人の顔をしたのもいる      涅槃物の前で説教をする坊さん
  
なぜか「西遊記」を思い出したのですが  にらみあうライオンたち            北野さんじゃありませんか?
     
鐘を叩く少年。顔には日焼防止の「タナカ」が塗ってある         マンダレー行きのバスの待合所にて