■スリランカ日報 アヌラーダプラへの車窓から -040924-

 朝から雨である。が、宿で飯を食っている間にやむ。スリランカ初のトゥクトゥク(三輪タクシー)で駅まで。120ルピー(約150円)。

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スリランカ版トゥクトゥク初搭乗

 駅のホームで、様々な人々と接する。概して言えば、スリランカの人々は非常に良い人々である。もちろんどのような国であろうが、田舎町へ行けば温かい人々に出会えるのだが、このコロンボが多くの旅行者が訪れるスリランカ最大の都市であることを考えると、間違いない。これは、この旅において後々に渡ってさらに確信を深めていくことになる。

 
                                    線路を渡ってくる猛者たち

 様々な人々。とてもかわいらしくて人なつこい姉妹。かつて日本で働いていたという日本語上手のオッサン。列車内でノートを売る少年。途中の駅で手を振ってくれる老若男女。接すれば接するほど、スリランカの人々の温かさが伝わってくる。とても良い笑顔を見せてくれる。いくらシャッターを切っても足りないほどである(デジカメで良かった)。

 

 

 

 そんな人々との交流をしながらの列車の旅、もう最高である。時折降り出すスコール。窓が壊れていて閉まらず、ビチョビチョになる。しかしそれすらも楽しいものに感じられる。すでにビアーをガブ飲みしたい気分であるが、何とか我慢する。筆者は大人だからである。

 そうして車窓から景色を眺めていると、その景色は東南アジアのそれに極めて近い。植生が似ているのは、緯度と気候が近いせいだろうが、建物の感じがそっくりなのである。距離的にはインドの方が圧倒的に近く、民族や言葉もインドの影響を強く受けているイメージが強いので、なんとなく意外である。ただ、筆者はインドの中でもデリーやバラナシなどの北インドしか見ていないのでこういうことを言うのかもしれない。実は南インドでは東南アジアの風景に近いのだろうか。

 

 

 
かつてのイギリス製食堂車のお下がりだろうか。     突然のスコールに途方にくれるオッサン

 スリランカの世界遺産的仏教遺跡群を抱える町の一つ、アヌラーダプラに到着。その知名度に比べるとだいぶ落ち着いた町である。駅前でトゥクトゥクを拾い、お目当ての「ホテル・シャリニ」へ。

 「ホテル・シャリニ」はとても清潔で設備もよく、スタッフの対応も非常に感じがよい。これで朝飯込み1800Rs(約2000円)。昨日の「レイク・ロッジ」(約20ドル)は一体何だったのであろうか。

 オープンテラス風の食堂でカリー&ライスを食する。大盛りのライスに加えカリー等が8皿。まるでフルコースのような内容である。もちろん、「カリー」と言っても日本の「カレーライス」とは全く別種の食べ物である。簡単に言えば、肉や野菜などをそれぞれ別々にスパイスで味付けした様々な「おかず」で、ご飯を食べる感じである。中には佃煮のようなのもあれば野菜炒めのようなものもある。ご飯は言うまでもなく「インディカ米」系である。
 そして、全てを食べきることを全く想定していない膨大な量が提供される。万一食べきった場合は、無言でご飯が追加される。ミャンマーの料理も似ていたような。ルーツは双方ともお隣のインドなので、当然のことかもしれない。

 
結構ロマンテックな食堂。この後予想外の惨事(暗闇)に。   食堂だけでなく部屋も結構きれい。

 そういえば印象的だったのは、頻繁に起こる「停電」である。上記の晩飯は、実は8割方非常用のランタンの明かりの下で行われている。食事の中身のみでなく、そういったところもミャンマーそっくりである。

 
停電の中、初のスリランカンディナー。ライオンビアーと共に。  こちらはヤシの実から作られたウイスキー「アラック」

 「柳沢慎吾」にそっくりなボーイに頼んで「アラック」と呼ばれるヤシの実から醸造されたスリランカ風ウイスキーを調達してもらって、部屋に帰る。昨夜とは打って変わって、充足した夜である。明日からの仏教遺跡めぐりが楽しみである。