■スリランカ日報 アヌラーダプラのチャリンコ編 -040925-

 8時起床。快晴である。もっとも、雨の多い季節なのでいつ降り出すか分かったものではない。

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宿で迎える爽やかな朝。日本では考えられない。  アヌラーダプラの朝。トゥクトゥクが居並ぶが強引な客引きはない。

 本日はチャリンコでのアヌラーダプラ遺跡群取材である。非常に広い範囲に点在する遺跡を回る間に、筆者の体脂肪は劇的に燃焼するに違いない。間違いない。

 さて、遺跡を見て改めて思ったのだが、本当にタイやカンボヂア、ミャンマーなどの仏教遺跡の様式にそっくりである。東南アジアの仏教は、インドからスリランカに伝わり、そこで発展したものが運ばれたのだ、と最初に聞いたときには、それ自体意外であると思ったものである。インドから直接ミャンマー経由で伝わるのが自然ではないか。いや仮にそうだとしても、かなり手の加えられた形で伝わったのだろう、と。しかし実際にスリランカの仏教遺跡を目にすると、ここが東南アジア仏教のルーツだという史実への違和感が消えて無くなるのである。

 

 
両側のモチーフがタイ・クメール系のそれを髣髴させる  アヌラーダプラのシンボル、「ルワンウェリ・サーヤ大塔」
  
                                仏陀を見るとなぜか落ち着く。海の果てであることを忘れてしまう。
 
人々の祈りが込められているのか・・・

 また、遺跡以外にも、道ばたで物を売る人々や、食堂の人々、庶民の住居の姿など、ここは東南アジアなのでは、と錯覚してしまうほどインド色が薄い。これは恐らく、気候や地質(土の種類が建物の色に影響するだろう)が理由なのであろうが、「海のシルクロード」の拠点として様々な文化が入り交じった結果では、という説がもし成り立つのならば、少々浪漫が醸し出される。

 ところで、遺跡群を回っていて、その自然の多さには驚かされた。半ばサファリをしながら、たまに遺跡に遭遇するといった風情である。「歩き方」に書かれていたが、「民家の近くにこれだけ多くの野生動物が住む国は、世界広しと言えどもスリランカしかない」と言われるのもうなずける話である。アヌラーダプラのように多くの人が訪れる場所に、様々な種類の猿、鳥、牛、水牛、小動物、両生類、その他変態的な動物が堂々とウロついているのである。

 
トカゲ?結構デカイ。結構頻出。
 
誰のための電話ボックスだか。       おぉワイルド。

 このような変態的な動物達との交流以外にも、今日は珍しい果物にありつけた。
 偶然道ばたの家でお兄ちゃんが果物をナタで割っていたので、アホのごとく凝視していると、奥さんらしきお姉さんが出てきて、「こい、こい」と手招きする。どうやらヤシの実ジュースをご馳走してくれるようだ。ヤシの実にナタを入れる様子をガキのように見守っていると、奥さんが何やら怪しげな果物風の丸くて小さい物体を手渡してくる。真ん中で半分に割られ、実が露出している。見た目は非常にグロテスクである。が、食べなければ日本男児の名がすたるので、豪快にかぶりついてみる。「甘い」ような気もするが明らかに「酸っぱい」の方が勝っている。筆者が日本男児の意地を捨てて「酸っぱそうな顔」をすると、奥さんがそれに砂糖をかけてくれる。これでだいぶいけるようになった。
 そうしているうちに甘いココナッツ・ジュースが登場し、筆者は満足げに飲み干し、そこを後にしたのであった。

 
豪快にヤシの実にナタを振るう兄ちゃん  とても甘い
 
兄ちゃんの奥さんと猫と。                   もう一人の家族

 わざと脇道に迷い込み、民家の子供達と戯れたりしているうちに陽も落ちてきた。さあ、帰ろう、と思っていると、最悪なことにスコールまで落ちてきた。さすがにこれでは前に進むこともできないため、地元の人々が雨宿りしている軒下に仲間入りさせてもらう。しかしそのスコールのお陰で、軒下にいた兄ちゃん達(二十歳と言っていた)と仲良くなることができた。タバコまでもらっちゃった(普段は吸わないが)。申し訳ないので10Rs こそっと払ったのであるが。

 


                                                 なぜポストはどこでも赤いの?英国発祥?
 

 
出た!スーパーカブは世界標準。    森の中に突如現れた廃墟。これも遺跡なのだろうか。怨霊が居そう・・・。
 
大活躍の貸チャリ。                      撮るたびに人が増えるんだもん・・・キリねえな。
 
至る所にこういったモノが祀られる。    イギリス伝統のクリケット中。
 
夕方突如降り始めたスコール。滝のようです。      雨宿りに集まった少年達。タバコをくれた。

 「シャリニ・ホテル」にてライオン・ビアーと共に秀逸のスリランカ飯をいただきながら、ドイツ人夫妻と単独の米国人男性と四人で談話を試みる。口頭ベースでの会話は3分の1程しか参加できなかったが、心の会話を通わせることに成功(言い訳でありんす)。

 明日も楽しみだ。