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■スリランカ日報 ポロンナルワ/シーギリヤ/ダンブッラ編 -040928- |
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※写真クリック→拡大(一部写真除く)

朝から犬に好かれる。宿で飼われている子犬である。やたらと足に絡みついてくる。恐らく筆者の足が常軌を逸して香ぐわしかったためだろう。筆者の足臭の風味は海外でもある程度のアドバンテージを発揮している模様である。

美味いものでも見るような目で見上げられる 筆者の足が美味そうな香りを発していたのか

さらばだワン
スロベニアの3人組と写真を撮り合いながら別れを告げ、ミヒンダのトゥクトゥクでシーギリヤへ。子犬も遠吠えで筆者の足に対する別れを表明していた。

スーパーカブで雑貨屋にお買い物 様々な計器類が「書き込まれて」います。ご苦労なこってす。

コーラのビンでエンジンオイルを注ぐ かっちょいいチャリンコを乗り回す少年

少年もトゥクトゥク整備の様子に興味津々な模様。男の子はどこでも機械好きなもの。
途中、スパイスガーデンと呼ばれる施設に寄る。スパイスといっても料理ではなく薬草の方である。アーユルヴェーダなどに使われる様々な薬草を栽培しており、それを使ったアーユルヴェーダも実際に行ったりして、最終的には薬草をてんこ盛りで買わせてしまおうという商売である。
筆者も変なオッサンにあれよあれよという間にシャツを脱がされ、体験マッサージと称して顔や体をこねまわされてしまった。
「どうだ。気持ちいいか、マッサージ」
「ああ、気持ちいいけど、昨日は若い女の子がやってくれたから昨日の方がよかったな」
「そうか。セックスがしたいのか。それはそれで用意してやるぞ」
「いや、それはまた今度でいいです」
「今度というのは明日か」
「考えておきます」
結局、飲めばやせるといういかにも怪しい薬(ネタ用に)と、塗ると十分で腕やすねの毛が抜けるという手品のような薬(最近豆乳ローションなどというものが巷で流行っているのを思い出しつつ)と、おこがましくも「シッダールタ(ブッダの出家する前の名前ね)」と名付けられた、その名の通り痛いところに塗れば何でも治るという万能の薬(両親用に)を定価の(定価ってどういう意味だっけ)半額まで値切って(それでも三つで4千円)購入。明らかに情にほだされて騙された感があるが、筆者は旅中での買い物の後悔はしないことにしている。

伝説の毛抜きクリームを塗って待つこと10分・・・ なんと本当に毛が無くなる。間違っても頭に塗らないように。

これも頻出のカメレオン こんなのまで・・・。まこと動物王国です。
シーギリヤは巨大な石がいきなりドカーンとそそりたっている所。その石の上に、かつて王宮があったとか。巨大といってどのくらい巨大かと言えば、登り切るとはるか100km以上離れた山並みまで見渡せるほどの高さを誇り、頂上まで登り切ると一山制覇した気分になるくらいの巨大さである。

シーギリヤ・ロックを正面から



父:「息子よ、大志を抱け」と語りかけているに違いない

なんだかアンデスちっくな光景(行ったことないけど)
続いてシーギリヤから南へ10キロちょいのダンブッラに到着すると、ミヒンダのオススメの宿というやつにとりあえず連れて行かれる。行ってみるとそこは白人の巣窟。でっかい日本車を3台も所有する太った金儲け主義っぽいスリランカ人が経営していて、宿のレストランにはカオサンの白人向けカフェみたいな音楽が流れ、まるでリゾート気分である。しかもキャンプ場のような中庭には子供用の遊具まで備えてある。
素泊まりで1700Rsのところを朝飯付きで1600Rsまで値下げしたもらった上、オーナーがミヒンダの友人らしく、断りづらかったので、とりあえずチェックインしたが、ランチを食っていても何だか落ち着かない。白人向けのリゾートと化しているせいもあるのだが、こういったホテルなどの外人向け施設では、概して日本人などのアジア人は欧米人よりも軽視される風潮がある。英語が下手だというのもあるかもしれない。
ただし、誤解を招かないよう念のため。リゾート業等に関わらない一般の庶民についていえば日本人と欧米人とを区別しないし、むしろ反米的で日本人により親しみを感じている人が少なくない、ということを記しておく。

ダンブッラの町の路地。メインストリートの脇にすぐこんな道があります

道ばたの美少女を激写
というわけで、チェックインをしたものの、金が足りないとか急用ができたとか適当に言って、荷物をまとめて宿を飛び出し、「歩き方」に載っていた「シャマラ・ゲストハウス」に。
「シャマラ」はコールドシャワー/ファンのみで一泊800Rsと、これまでで最も安く、また最もショボかったが、オーナー夫婦がメチャクチャいい人で、安さよりも人柄に惚れて決めてしまった。中庭に面したテラスも居心地がよく、今日の日報もテラスで書いている。(部屋が暗かったという理由もあるが)

「シャマラ」の使用人さん
ダンブッラの石窟寺院は、岩山の頂上付近の岩盤を切削してその中に様々な形・年代のブッダがまつられているという寺。シーギリヤといい、ここといい、今日の筆者はもっぱら登山家の様相を呈している。
岩山の頂上でスリランカ人の家族が写真を撮ろうとしていたので、筆者がシャッターを押してあげると、その後逆にその家族にドワっと囲まれて写真を撮られてしまった。筆者が相当なイケメンであるという事実が一因であったか否かは不明だが、いずれにしろ喜ばしい限りである。

なんですかこのご利益なさそうなデカイ口は・・・。




石窟寺院の頂上からさっきまで自分がいたシーギリヤ・ロックを望む
「シャマラ」の晩餐は、日本人の単身男性旅行者と、レバノンの若いカップルと四人で囲むことに。驚くべきことに、この旅で日本人旅行者に出会ったのはこれが最初である。
筆者が夕方「辛いのが好きだ」と冗談混じりに言ってしまったため、ちょっと若干辛めになっており、レバノン女性が辛そうにしている。ラテン系の彼らはなぜか筆者に対して次々とスリランカに関する質問を投げかけてくるが、それに対してあることないこと適当に答える筆者もラテン系の血を引いているに違いない。ところで、レバノン人が「ラテン系」なのか否かに関しては議論すべきところだが、今回は敢えて彼らの顔の雰囲気だけで決めつけることとする。
食後、運命的な出会いが訪れる。たまたま食堂にやってきたオーナーの娘さんと遊ぶことになったのだが、この子がとんでもなく可愛いのだ。
タルーシャちゃん、4歳、気が付いたら筆者の膝の上に彼女が乗っていた。ナターシャ、じゃない、タルーシャは日本語の歌が歌える。「大きな栗の木の下で」「チューリップ」などなど。目に入れてもたぶんそんなに痛くないくらいに可愛い。子供に対して、「食べてしまいたい」と思ったのはこれが初めてである。
あまりに可愛いので、筆者とのツーショット写真をたくさん撮る。それだけではお父さんがジェラシーなので、いろいろ撮る。最後にナターシャ、じゃない、タルーシャにデジカメの使用方法を伝授し、彼女の手でお父さんを撮影。賢い子だ。
お父さんに、タルーシャを嫁にもらうことを約束して、というか写真を送ることを約束して、グッナイ。明日すぐにここを発ってしまうのが切なくて仕方がない筆者である。そして、白人の巣窟から、一見みすぼらしいこの宿に移って本当によかったと思う筆者である。

「大きな栗の木の下で」を振り付きで歌うナターシャ
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