■スリランカ日報 旅の一報 -041004-

あの日あの場所で、彼や彼女に出会えたことを
本当に幸せだと思うのだ。

一人一人が毎日を過ごすに連れて、そこに一本ずつの「線」が引かれて
それが時折、偶然交差するイメージを、僕は持っている。
その交差に大きな喜びを見いだすこともあれば、
交差したことにすら気づかないときもきっとあるのだろう。

もし毎日が喜ばしい交差の連続だったら
どんなに楽しいか分かったものではない。

でも人間は悲しいことに、馴れてしまう生き物だ。

だから僕は、3日後、つまりは日本へ帰ることになるのだろう。
そして4日後には、つまらない会社でつまらない日常を迎えることになるのだ。

僕にはやはり、「日常」が必要なのだ。
「非日常」を食べ過ぎてはいけないと思うのだ。

それはとても贅沢で、とても傲慢なことだと思われるかもしれない。
お金があって、時間があって、いざとなれば「非日常」へ飛び出せるからこそ
そんなことが言えるのかもしれない。

それについて反論する術を、今は持ち合わせない。

ただ、本当はお金や時間を作り出せるのにも関わらずそれをしないのは
いっぱいいっぱいになって日常を向上させようと努力している人たちに対して
馬鹿にしているような気もするし、悔しいような気もするので
とりあえず自分が暮らす日本で、できることをするのが最善なのだと思う。
今はそれ以外に解答が見つからない。

そして、「日常」でお腹がいっぱいになった頃、
僕はまた「非日常」に逃げ出して、小さな偶然の交差に、
大きな喜びを見いだすことができるのだろう。

その喜びを、どのようにすれば自分の成長に活かせるのか、それは分からないが
無いよりはある方がずっとよいものだと、自分では思えるので、自分は幸せだと思う。

こんなことを考えていたら、早く日本へ帰りたくなってきた。
日本にも、会いたい人がたくさんいることを、ふと思い出した。
やはり、自分は幸せなのだと、今、思う。

だから、旅はやめられない。