■ポルトガル2007 リスボン -Jul/14/2007-

 今日は市電28番沿いを中心にリスボン市内を満喫する日。


青空の下を走るレトロな市電


 地下鉄を乗り継いで市電(エレクトロ)28番の始点のマルティン・モニスまで出る。途中下車の嵐となるため、予め地下鉄の駅で”7 colinas”という乗り放題チケットを購入。市が運営する地下鉄、市電、バス、ケーブルカーすべて乗り放題で1日3.8ユーロ。

 


 市電はその木製のレトロな車体を駆使して驚くほどの狭い路地をアップダウンと急カーブを突破しながらガタゴトガタゴト進んでいく。路駐の車や横断歩道を渡る老人などに対応するため急ブレーキと急発進を間断無く繰り返すため、立って乗っている間は相当な体力を要するアクロバティックな乗り物である。市民の日常の足にもなっており、まさにリスボンを象徴するような乗り物なので、ご来訪の際はぜひご利用されることをオススメする。




 さて、最初の下車地、”ポルタス・ド・ソル広場”で、唐突にビアーを飲むことになる。というのも、青い空と青い海、それに面する赤い屋根々々の波が目の前に広がったものだから、そしてそこにはオープンカフェがあったものだから、ビアーの登場は避けようが無い。大体坂の多いリスボンの町では至る所にこのような空と海と建物が織りなす素晴らしい景色があり、そういうところには脅威的な確率でオープンなカフェ&バーが設置されているのである。もはや毎日昼間からセルベッサ(ビール)を飲めと言わんばかりである。「シエスタ」という習慣はあるいはこのような「昼セルベッサ」に適した環境も要因として一役買っているのでは、と想像を巡らせてしまう。


ポルタス・ド・ソル広場からの眺め
 


 その後、適当に市電を乗り降りしながら、カテドラル、エストレーラ聖堂などを見て、シアード地区のカモンイス広場付近で昼食をとる。


カフェが集まるシアード地区

カニとエビのリゾット

ケーブルカーのビッカ線。普通に人々が生活する中を走る。これもポルトガルを象徴する乗り物。



 午後の主役は、サン・ジョルジェ城である。夕刻、再びポルタス・ド・ソル広場へ戻ってきてカフェでジンジャーエールを飲んだあと、ここから徒歩で5分くらいのところにあるサン・ジョルジェ城へ登る。
 サン・ジョルジェ城はリスボン市内を一望できる高台に位置しており、まさに要害といった趣である。それもそのはず、1500年程前にローマ人によって建設された後、西ゴート族、イスラム教徒、キリスト教徒など、歴代の支配者が居城としてきたというのだから。


サン・ジョルジェ城からの眺望。かつての砲台より。

城の中庭でポルトガルギターを弾くオッサン

 次はこの城をバックにして夕暮れ時のリスボンの町を見ることにする。1500年に渡りリスボンの町を見守ってきた城と、その下で紫色に染まっていく家々は、まさに「サウダージ」、憂愁の趣に違いない。
 昨日も触れたが、この町の日没はかなり遅いため、その辺りのレストランで晩飯を食してから、20時過ぎ頃、城の見える「セニョーラ・ド・モンテ展望台」へ登る。ここは市内の他の展望台と違って観光客が居らず、地元の人々がブラブラと散歩に訪れる穴場的スポット(ただしその代わりカフェ等はない)。
 誤算だったのは、日没の時間。20時過ぎには日が沈むかと思っていたが、実際に太陽が隠れたのは21時前。そして21時15分ころ、待ちに待った城のライトアップ。紫に染まる町並とそれを見守る旧い城壁。1時間以上待った甲斐があったというものである。


夕暮れ時のサン・ジョルジェ城(左上)

日没後のサン・ジョルジェ城





 明日は、ユーラシア最西端の地、ロカ岬を目指す。


撮影機材:オリンパス E-410