■ポルトガル2007 ポルト -Jul/17/2007-


Valado駅(ナザレ)ホームのアズレージョ。



 ローカル列車を3回乗り継いでポルトへ。地方の駅は殆どが無人駅で、駅に着く度に車掌が外に出て乗ってくる人を確認する。その割に駅の建物だけは古くても立派で、どんなに小さな駅でも、白壁に美しいアズレージョが施されている。

 
                                             ナザレ駅舎

駅ホームにて。ちょっとした遺跡のような。



車窓から。


 曇りがちだった空も北へ向かうにつれて青空がのぞくようになってきた。そして真っ青な空の下、ポルトに到着したのは14時半。日の長いこの国ではまだまだ市内を一回り観光できる時刻である。


ポルト・サンベント駅構内。壁一面の美しいアズレージョ。



 ホテル(クオリティ・イン)に荷物を置き、近くのカフェでビールと昼食をとった後、徒歩で主要な見所を巡ることに。まずはルイス1世橋を渡り、ドウロ川の対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区へ。
 このルイス1世橋、上下二段になっていて、上は電車兼歩行者用、下は自動車兼歩行者用となっている。上側では、人々が歩くすぐ横を、柵などを隔てずに本当にすぐ横を電車が走っているのが面白くて恐ろしい。一方、橋の上からの景色がどこを見ても非常に美しく、ついつい立ち止まってしまって橋を渡り終えるのにずいぶん時間がかかった。


上下二段式のルイス2世橋

歩道と線路はポールで仕切られるだけ

橋を渡り進むに連れて次々に角度を変えていく美しい景観

向こうに見える橋はインファンテ橋

 ポルトの景観は、何といってもドウロ川とそこに掛かる橋を抜きには語れない。川に飛び込んで泳ぐ子供たち、川岸で日光浴をするカップルたち、カフェでビールやワインを飲むオッサンたち。そしてその川から少し目線を上げると、教会やカテドラルの尖塔をアクセントに、坂道にしがみつくように並ぶ赤い屋根。そして青い空。




かつてブドウやワイン搬送に使われていた帆船(ラベーロ)

河べりで憩う人々

なんと橋から飛び込む少年も


 また、この川の上流から船で運ばれたブドウを原料に、ポルトガルが世界に誇るポートワインが作られるのだ。そして、この対岸の地区にはそのワイン製法が世界遺産に登録されている様々なワイナリー工房が軒を連ねる。


屋根を連ねるワイナリー。"SANDEMAN""CALEM"などの老舗が並ぶ。


 また、リスボンなどにくらべると建物が一様にレトロな風合いがある。街の歴史が古いためなのか、開発が進んでいないためなのか、そもそもの建築様式の違いなのか。助手兼妻も、街の風景に味があるのはリスボンよりもポルトだと言っていたが、筆者的にもポルトのほうが歩いていてついついカメラを向けたくなるのは確かである。

 
レトロな町並み
 






 再び橋を渡って市中心部へと戻る。サン・フランシスコ教会とクレリゴス教会を見学。そういえばヨーロッパの教会を訪れるのがこの旅が初めてだが、中に入るとなぜかため息が出る。なんとも情けない表現だが、とにかく何故か感動せずにはいられない。これまでも日本やハワイで、何かの機会にキリスト教の教会を訪れたことがあるが、これほどまでに心に訴えかけてくるのはこの旅での教会見学が初めてである。有り体に言えば、その素晴らしく高い天井まで精緻に彫られた造形と、ステンドグラスが運びこむ光と影、そして深く響き渡る音響、それに加えて、地元の人々が祈りを捧げる姿、といったことになるのだが、何故なのだろう。


街のどこからでも見えるポルトのシンボル、クレリゴス教会の尖塔



 20時ころ夕食へ出掛ける。”Abadia do Porto”という大衆レストラン。20時頃だとまだ客入りは多くは無い。ウサギのグリルというポルトガル料理を注文。ウサギ肉を食べるのは初めてである。噂には聞いていたが、本当に鶏肉と似ている。言われなければウサギ肉だと分からないだろう。
 どうでも良いが、ビールを頼むとき、ボトルは、”Garrafa”、グラスは”Copo”。「コップ」もポルトガル語だったか。


 明日はポートワインの源流、アルト・ドウロ(ドウロ川上流の渓谷)を目指す。



ポルトガル地ビール”SUPER BOCK”の白と赤

ウサギ肉。鶏肉のような淡白な。

21時ころ、ようやく暮れていく街並み。


撮影機材:オリンパス E-410