■ポルトガル2007 レグア -Jul/18/2007-


気分はすっかり「世界の車窓から」


 今日は日帰りでドウロ川ポートワイン巡りの日。久々に、朝から最高の青空である。

 ドウロ川上流地域はブドウ畑地帯となっており、そこでとれたブドウ、もしくはそこのワイナリーで作られたポートワインがドウロ川を船でポルトまで運ばれてくる(今は主に鉄道が使われているらしい)。ちなみにこの地域の景観、ならびにポートワインの製法が、世界遺産に登録されている。

 そのドウロ川を車窓に眺めながの1時間半ほどの列車の道程は飽きることが無い。緑色の川面とそれに沿った斜面に張り付くように並ぶブドウ畑と赤い屋根の家々。真っ青な晴天に恵まれたおかげで、コントラストが非常に美しい。




 


 レグアはドウロ川上流のポートワイン産地の中心地となる小さな町。といっても世界遺産として知られるため外国人観光客は少なくないらしく、立派な4つ星ホテルも一軒建っている。

 ワイン搬送用の帆船(ラベーロ)が浮かぶ川となだらかな丘陵に広がるブドウ畑をひとしきり眺めながら散策した後、ワイン作りをやっているQuinta(キンタ・荘園)のひとつ、サン・ドミンゴスを見学。Ouintaは、駅の隣のポートワイン協会で紹介してくれる。
 サン・ドミンゴスでは、いくつもの巨大なタンクが並ぶワイン製造所や、60年から70年以上年月を経たビンテージワインの保存されたワイナリーの見学、そしてビンテージワインの試飲(こちらは10年モノくらいだが)などを体験させてもらった。料金は、通常の見学なら無料、我々は複数のワインの試飲をお願いしたため3ユーロ支払った。ちなみに敷地内にレストランも併設されている。


 
ドウロ川に浮かぶラベーロとブドウ畑の丘陵。これがレグアの風景              ポートワインの代表的ワイナリー、「SANDEMAN」のシンボル、マント男

「サン・ドミンゴス」のワイン工場
 
1900年代前半の札が掛かったビンテージものも                             こちらは我々が試飲した10年ものくらいのポートワイン

 再びポルトへ戻り、遅めの昼食。ドウロ川河畔のカフェでビールとグリーンワインを飲みながら、前菜としてテーブルに出されているチーズや、茹でた海老、パンと魚のペースト、オリーブの実などを食す。むろんこれらの前菜は日本の居酒屋のお通し同様キャンセルして、好きなものを頼むこともできるが、これらが口に合うのであれば、軽く済ませたいときは飲み物だけ頼めばよいので便利である(前菜とはいえ意外と値が張ることもあるので手を出す前に値段を要チェック)。
 午後のドウロ河畔では、多くの老若男女が憩いの時を過ごしており、緑色の川の流れと、対岸に並ぶワイナリーの白壁の建物、ルイス1世橋のシルエット、それを背景に憩う人々を眺めながらのランチは、非常に格別な時間である。東京でこのようなひとときを過ごせる場所といえば、どこかあるだろうか。



ドウロ川沿いのカフェにて。もう最高であります。
 
川べりで憩う地元の人々
 

 
対岸にはワイナリーが並ぶ。手前の帆船がブドウ搬送に使われていた「ラベーロ」



「カテドラル」



 その後、カテドラルなど、昨日回れなかった一部の見所に立ち寄りながら、スーパーで土産物や今夜のワインなどを購入、ホテルの横の大衆レストラン「A Brasa」で晩飯をとる。昨日ポルトへ着いて初めての昼食もこの店。庶民的で地元の人で溢れる、なかなか美味なレストラン。

 ホテルで、スーパーで購入したワイン「MONSARAZ(モンサラーシュ)」を楽しむ。もともとこの旅で訪れたいと思っていて日程的に困難で行くのを諦めたアレンテージョ地方の小さな村の名前である。地球の歩き方には、「ポルトガルで最も美しい村のひとつ」と紹介されると同時に、「時間の流れから取り残されたような村」と表現されている。

 明日はリスボンへ戻る。しかしまだこの旅行は終わっていない。なぜなら明日は、3日目に雨と霧に見舞われたロカ岬へリベンジを敢行しなければならないのである。どうしても青い海と青い空の下でユーラシア大陸の西の端っこを見てみたい。